20代未経験の年収相場とマーキュリーの年齢・役職別年収例
未経験転職と年収のリアル|下がる?上がる?
未経験転職では、一時的に年収が下がるケースがある一方、評価制度が整った企業なら入社後の昇給で取り戻せる可能性があります。重要なのは「入社時の額面」だけでなく「数年後にどこまで上がるか」という伸びしろを併せて見ることです。
異業種・異職種への転職では、これまでの経験が給与にそのまま反映されにくく、スタート時の年収が前職より下がることもあります。これは未経験転職である以上、ある程度避けられない側面です。ただし、これを「損」と捉えるかどうかは、その後の昇給カーブと、未経験から正社員としてキャリアを積み直せる価値とのバランスで判断する必要があります。
年収を評価するときは、月給や賞与だけでなく、次のような複数の軸を併せて見ることが大切です。
- 基本給と賞与のバランス——年収の内訳はどうなっているか
- 昇給・昇格のモデル——役職が上がると年収がどう変わるか
- 残業時間と残業代の扱い——少ない残業で得られる額面か、長時間労働の上での額面か
- 研修・福利厚生——金額に表れない教育投資や手当があるか
- 未経験から正社員になれる価値——キャリアの土台を作れる機会としての意味
マーキュリーの年収モデルを役職別に見る
株式会社マーキュリーは、公式サイトで年齢・役職別の年収例を公開しており、一般職から課長職へと役職が上がるにつれて年収が段階的に上がるモデルを示しています。未経験入社が9割以上を占めるとされる企業で、こうしたモデルが公開されている点は、昇給イメージを描くうえで参考になります。
まず前提として、マーキュリーは正社員率90%以上、未経験入社90%以上とされており、未経験から正社員としてキャリアを積む人が中心の企業です。そのうえで公開されている年収例を整理すると、次のようになります。
| 年齢 | 役職 | 月給 | 賞与 | 年収 |
|---|---|---|---|---|
| 24歳 | 一般職 | 24万円 | 40万円 | 328万円 |
| 27歳 | 主任職 | 30万円 | 60万円 | 420万円 |
| 33歳 | 課長職 | 40万円 | 70万円 | 550万円 |
ここで率直に押さえておきたいのは、24歳・年収328万円というスタートは、業界や職種によっては「高い」と感じる人も「控えめ」と感じる人もいる水準だということです。この数字をどう評価するかは、前章で挙げた複数の軸——残業時間、研修、昇格余地——と併せて見る必要があります。マーキュリーの場合、後述するように残業が月平均6〜8時間台と短めで、研修制度が整っている点が、額面だけでは見えない条件として加わります。
年収モデルを見るときの実務的なチェックポイントを挙げておきます。
- モデルはあくまで例であり、全員が同じ昇給を保証するものではない
- 一般職→主任→課長と役職が上がる道筋が示されているかを確認する
- 月給と賞与の内訳まで公開されているかで、給与体系の透明性が分かる
- 自分が何年で次の役職を目指せるかをイメージできるかが大切
評価を上げて昇給につなげる考え方
役職別の年収モデルを「自分の昇給」に変えるには、評価制度の仕組みを理解し、現在の職務で成果を出すことが基本です。社内制度を活用する前に、まず目の前の仕事で評価を積み上げる姿勢が、昇給・昇格への一番確実な道になります。
未経験で入社すると、最初は成果を出しにくく、給与の伸びに焦りを感じることもあります。しかし、一般職から主任、課長へと上がるモデルがあるということは、評価を積み重ねれば処遇が変わる余地があるということです。昇給を「会社任せ」にせず、自分から評価される動き方をすることが重要です。
現在の会社内で昇給・昇格につなげるために実行できることを整理します。
- 目標設定を上司とすり合わせる——何を達成すれば評価されるかを明確にする
- 定期的な面談を活用する——進捗や課題を共有し、評価のズレを防ぐ
- 現場での成果を数字で示せるようにする——販売・接客などの実績を可視化する
- 研修や資格取得で土台を広げる——後述の制度を使ってスキルを補強する
- 次の役職に必要な行動を逆算する——主任・課長に求められる役割を先取りする